株式会社大阪エルシーセンター様 発行「見るぽると」に、弊社代表さこの連載記事が掲載されました!
有名なマーケティング理論に「4P理論」というものがあります。これはProduct(製品)・Price(価格)・Place(流通)・Promotion(プロモーション)の4つのPを重視する考え方で、簡単にいえば「自社の製品の強みや弱みを知り、適切な流通経路・販売場所をとり、最適な料金で、効果的なプロモーションをおこなう」といった内容です。昨今ではこれにPartner(協力者)を加えた5P理論やProcesses(プロセス), Physical evidence(物的証拠)などを追加した、6P、7P理論なども登場しています。
ただ現実には、牛丼戦争でもわかる通り、価格(Price)の変動は日常茶飯事。販売経路(Place)も同様に、数年前まで「ネットショップ」は優位性が高かったものの、今やすでに乱立気味で、競合他社との差別化要因には、なりません。
「製品」も同じで、あれだけ衝撃的だったiPad登場も、後発のメーカーが短期間で類似品を開発するため、優位性を保つのも大変のようです。まして、我々のような中小・個人企業のレベルでは、前述の「P」で戦うには無理があるといえます。
そこで私が注目しているのは、まったく新たなPです。それは、Person(誰が)、Passion(どんな熱意で)・・・つまり、「誰がどのような熱意をもって、そのビジネスに挑んでいるか。」さらに「People(消費者=ターゲット層)」が具体的かつ明確なら、この激動の時代も乗り越えることが、できると言えましょう。
実際に私が関わってきた事例では、単に冒頭のPが揃っていた企業よりも、『「熱意あふれる社長」が、自社の製品・サービスを利用する「消費者」の様子を、まるでカラー映像のように、まぶたに浮かべて一心不乱に活動している企業』の方が、着実に成果をあげ、激動時代の荒波を乗り越えています。
「そんなのマーケティング理論じゃない!」というお声も聞こえてきそうですが、「誰がどのような熱意をもって、どのようなお客様に」という3Pこそ、新時代の成功するマーケティング理論と私は考えます。